
停電したときにパッと部屋を明るく照らしてくれる電球があるって本当?



本当です!最近はテレビでも取り上げられ、注目を集めています。商品ラインナップもどんどん増えています。
近年、地震や台風、大雨といった自然災害が各地で発生し、それに伴う停電のリスクも身近なものとなっています。もしもの停電時、突然の暗闇は転倒事故の原因になったり、必要な情報が得られず不安を増大させたりと、様々な困難を引き起こします。
この記事では、そんな「いざ」という時に頼りになる「防災用LED電球」について、「いつものあかりが、もしもの備えに」なるこのアイテムの重要性と選び方、そして、家電量販店の販売員の方に聞いたおすすめ製品を徹底比較してご紹介します。
- なぜ今「防災用LED電球」が必要なのか
- 「防災用LED電球」の基本的な仕組みとメリット
- 自分に合った「防災用LED電球」を選ぶための5つのチェックポイント
- 【2025年最新版】おすすめの「防災用LED電球」5選とその特徴
- 「防災用LED電球」をより効果的に活用するための設置場所と日常の備え
「防災用LED電球」ってどんなもの?普通の電球との違いを解説


「防災用LED電球」とは、主に内蔵バッテリーを搭載し、停電を検知すると自動で点灯する機能を備えたLED電球のことです。
- 仕組み: 普段は通常の照明として使用でき、停電が発生すると内蔵バッテリーからの電力供給に切り替わり、自動的に点灯します。
- 充電方法: 一般的な電球ソケット(主にE26口金)に取り付けて普段通り使用している間に、自動で内蔵バッテリーが充電されます。
- 利便性:
- 特別な工事や複雑な配線は不要で、簡単に設置できます。
- 日常的に使用しながら、無理なく防災対策ができます。
- 光源はLEDなので、省エネで長寿命です。
- 製品によっては、取り外して懐中電灯として使用できるものもあります。
普段使いのあかりが、非常時には自動で周囲を照らしてくれるため、停電時でも安全に避難行動をとったり、状況を確認したりするのに役立ちます。
後悔しない!防災用LED電球の選び方5つのチェックポイント



防災用LED電球を選ぶ際には、以下の5つのポイントを確認しましょう。
ポイント1:明るさ(ルーメン)と色温度(ケルビン)
普段使いする部屋の広さや用途に合った明るさ(lm:ルーメン)を選びましょう。例えば、リビングなど広い空間で主照明として使うなら60W形相当(約810lm)以上が目安です。
光の色(色温度:K ケルビン)も、リラックスしたい場所には温かみのある「電球色」、作業スペースには文字が見やすい「昼白色」や「昼光色」など、好みに合わせて選びましょう。停電時に光の色が変わる製品もある点に留意しましょう。


ポイント2:停電時のバッテリー持続時間
停電時にどれくらいの時間点灯し続けてほしいか、想定される停電時間や家族構成などを考慮して選びましょう。製品によって数時間から十数時間と幅があります。
ポイント3:便利な付加機能
- センサー機能: 人感センサーと明暗センサーを搭載している製品は、普段は必要な時だけ点灯する省エネなセンサーライトとして非常に便利です。
- 懐中電灯機能: 取り外して持ち運べる製品は、避難時やピンポイントで照らしたい場合に便利です。持ち運び用のフックやスイッチの有無も確認しましょう。
- その他: SOS発信機能(点滅パターンで救助を求める)や、製品は限られますが防水性能を持つものもあります(基本的に屋内用が中心です)。
ポイント4:使用できない主なケース(一般的な注意点)
防災用LED電球も、他の多くのLED電球と同様に、使用する照明器具や環境によっては正常に機能しなかったり、故障や寿命が短くなる原因になったりすることがあります。以下のようなケースでは使用できない、または非推奨とされることが一般的ですので、必ず製品の取扱説明書や注意書きを確認してください。
- 調光機能(明るさを調節できる機能)のついた照明器具や回路: 多くの防災用LED電球は調光機能に対応していません。誤作動や故障の原因になることがあります。
- 密閉型器具や断熱材施工器具(SB、SGI、SG形表示器具など): 電球や内蔵バッテリーから発生する熱がこもりやすく、高温により故障や寿命低下、バッテリーの劣化を引き起こす可能性があります。製品がこれらの器具に対応しているか必ず確認が必要です。
- 屋外や浴室などの湿気の多い場所、水滴のかかる場所: 多くの製品は防水仕様ではないため、故障や感電の原因となることがあります。
- リモコンで作動する照明器具や回路: リモコンの信号や回路との相性により、正常に点灯しなかったり、誤作動したりする場合があります。
- 誘導灯・非常用照明器具: これらは専用の基準に基づいて設計されているため、一般的な防災用LED電球の使用はできません。
- その他特殊な回路や器具: 水銀灯、ナトリウムランプ、メタルハライドランプなどのHIDランプ器具など、特殊な照明器具には使用できません。
ポイント5:口金サイズと設置場所の確認
- E26口金: ご紹介する製品は一般的なE26口金タイプです。設置したい照明器具のソケットサイズがE26であることを確認してください。
- 使用器具の制限: ダウンライトや密閉型器具、調光機能付きの照明器具など、使用する照明器具によっては対応していない場合があります。製品の注意書きをよく確認してください。センサー付き電球の場合、センサーの感知範囲や取り付け高さも考慮しましょう。 設置したい場所に適した形状、サイズであるかも重要です。


【2025年最新版】あかりナビ厳選!おすすめ防災用LED電球比較
ここでは、家電量販店の販売員5名に売れ筋商品を調査し、その情報をもとに「あかりナビ」が厳選した防災用LED電球を製品別にご紹介します。ご家庭のニーズに合わせて、最適なものを見つけてください。
日本防災スキーム/いつでもランプ tsuita





あっ!これ知ってる!テレビで紹介されてたやつだ!
- 製品名: いつでもランプ tsuita
- 型番: E26NW50W-S(昼白色モデルの例)
- 明るさ(lm):通常時:660lm / 停電時:200lm
- 停電時自動点灯: あり
- バッテリー持続時間(目安): 約6時間
- 主な付加機能: 懐中電灯機能(スイッチ付きフック付属)
- 特徴ピックアップ: 手で持って点灯も可能な便利な製品。
ヤザワ/バッテリー内蔵センサー電球 LDA8DGBP


- 製品名: バッテリー内蔵センサー電球
- 型番: LDA8DGBP (昼光色モデルの例)
- 明るさ(lm):通常時:980lm / 停電時:約5lm~100lm
- 停電時自動点灯: あり
- バッテリー持続時間(目安): 最大約10時間(満充電時、停電時)
- 主な付加機能: 人感センサー、明暗センサー
- 特徴ピックアップ: 普段は人感・明暗センサーで自動点灯・消灯する便利なセンサー電球として機能し、停電時には自動で点灯する防災電球にもなる一台二役の優れものです。玄関や廊下、階段、クローゼットなどに設置すれば、日常の利便性向上と防災対策を両立できます。センサー機能を有効にするには壁スイッチを常にオンにしておく必要があります。
かりはな製作所/蓄電型LED防災電球 KS01N
- 製品名: 蓄電型LED電球 防災電球
- 型番: KS01N (昼白色モデルの例)
- 明るさ(lm): 通常時:810lm / 停電時:200lm
- 停電時自動点灯: あり
- バッテリー持続時間(目安): 約7時間
- 主な付加機能: 懐中電灯機能(フック付き専用ソケット付属)、防塵・防水性能 IP53
- 特徴ピックアップ: シンプル機能で導入しやすく、付属ソケットでランタンのようにも使える定番モデル。
LivAiA (リバイア)/音声操作 防災LED電球 BB-01A


- 製品名: 音声操作防災LED電球
- 型番: BB-01A
- 明るさ(lm): 通常時:780lm / 停電時:380lm
- 停電時自動点灯: あり
- バッテリー持続時間(目安): 約12時間 (5段階調光機能により変動、最大24時間の記載もあり)
- 主な付加機能: 音声操作(ON/OFF、調光調色、タイマー)、3色調色・5段調光、SOS発信機能(音声と光)、吊下げフック付属。
- 特徴ピックアップ: 声で操作できる多機能モデル。調光・調色やSOS発信も可能で、停電時の安心感を高めます。
innowa (イノワ)/防災LED電球 LB001


- 製品名: 防災LED電球
- 型番: LB001
- 明るさ(lm): 通常時:50W形相当 (約600lm程度) / 停電時:210lm
- 停電時自動点灯: あり
- バッテリー持続時間(目安): 最大約6時間
- 主な付加機能: 懐中電灯機能(スイッチ付きフック付属)。
- 特徴ピックアップ: コンパクトながら、停電時にも十分な明るさを確保。手で持って点灯も可能。口金部分に水や湿った布を触れさせると点灯します。
まとめ:防災用LED電球で、毎日の安心と“もしも”の備えを両立しよう
防災用LED電球は、特別な準備や手間をかけることなく、普段の生活の中で「もしも」の事態に備えることができる優れたアイテムです。特にセンサー機能付きのものは、日常の利便性と防災機能を高いレベルで両立できるため、非常におすすめです(ただし、壁スイッチを常にオンにするなど、製品ごとの正しい使い方を守ることが前提です)。
日常的に使うあかりが、停電時には自動で家族の安全を守る灯りとなる。この安心感は、何ものにも代えがたいものです。「備えあれば憂いなし」ということわざの通り、日頃から防災意識を持ち、できることから対策を始めることが大切です。
あなたのライフスタイルや住まいにぴったりの「あかり」そして「備え」を見つけるお手伝いができれば幸いです。