その和室照明、暗くて古いかも？吊り下げ型から卒業！おしゃれなLED照明で旅館風モダン和室へ

2025年7月10日

ほのか

実家の和室、なんだか薄暗くて…。年老いた両親の足元が危なくないか心配

らいと

蛍光灯が製造終了になるって聞いたけど、ちょうど和室の蛍光灯が切れたんだよね…

そのお悩み、そして交換のタイミングは、照明を最新のLEDに変えることで、これからの暮らしにぴったりの快適な空間へと生まれ変わらせる絶好の機会です。

「でも、和室の照明って昔からあまりかわってないよね？」と思っていませんか？

実は、昔ながらの「吊り下げ型」の和風照明が暗いのには、ちゃんとした理由がありました。しかし、技術が進んだ今、もうその不便さを我慢する必要はありません。

この記事では、なぜ昔の和室照明が暗かったのかという背景から、現代のライフスタイルに合った最新の和風照明の選び方、そして具体的なおすすめ商品まで、徹底的に解説します。

この記事を読めば、まるで高級旅館のように「明るく、安全で、おしゃれな」和室空間を手に入れるための具体的な方法が分かります。ご両親や祖父母へのプレゼント選びにも、きっと役立つはずです。

イルミン博士

さあ、あなたのお家にぴったりの和室照明を見つけましょう。

この記事でわかること

昔ながらの和室照明が「暗くて低い」技術的な理由
最新のLED照明が和室にもたらす３つのメリット
失敗しない！新しい和風照明を選ぶ５つのチェックポイント
【目的別】プレゼントにも最適なおすすめ和風照明
意外と簡単？照明の交換・取り付け方法

なぜ？和室照明が「暗くて低い」2つの技術的理由

「どうしてうちの和室の照明は、こんなに低い位置にあって、しかも暗いんだろう？」多くの人が一度は感じたことのあるこの疑問。それには、かつての照明技術と日本の暮らしが深く関わっています。

理由1：光源が「蛍光灯」だったから

イルミン博士

最大の理由は、照明の主役が「蛍光灯」だったことにあります。

光の性質と効率の問題

蛍光灯の光は、LEDのように一方向に強く進む「指向性」が低く、光が360度全方向にぼんやりと広がる性質を持っています。

そのため、天井の高い位置に設置すると、光が四方八方に拡散してしまい、本当に照らしたい畳の上や手元まで十分な光が届きにくかったのです。そこで、照明器具自体を物理的に低い位置に「吊り下げる」ことで、生活空間を効率よく照らすという、非常に合理的な工夫が必要でした。

デザインの制約

らいと

でも、洋室にはもっと明るい丸い蛍光灯があったよね？

その通りです。当時も洋室向けには、大きな丸形蛍光灯（サークライン）を使ったシーリングライトが存在しました。

しかし、伝統的な木枠と和紙でできた四角い「提灯（ちょうちん）型」のデザインに、その大きな「丸い」蛍光灯を収めるのは非常に困難でした。無理に組み込もうとすると、デザインのバランスが崩れてしまいます。

結果として、多くの和風照明は伝統的なデザインを維持することを優先し、中に入れられる比較的小さな丸形蛍光灯を使わざるを得ませんでした。これが、和室照明が限定的な明るさの製品が主流となった大きな理由です。

理由2：日本の暮らしと美意識も影響

イルミン博士

技術的な理由だけでなく、日本の文化も関係しています。

床に近い生活文化: ちゃぶ台を囲み、座布団に座る。そんな床に近い場所で生活する文化では、低い位置にある照明が手元を照らしやすく、理にかなっていました。
陰影の美: 日本には古くから、光と影が織りなす「陰影」に美しさを見出す文化があります。和紙を透過した柔らかく、穏やかな光は、ギラギラとした明るさとは違う「和の趣」として好まれ、落ち着きのある空間を演出するのに最適だったのです。

このように、昔ながらの吊り下げ照明は、当時の技術と暮らしが生んだ「最善の形」だったと言えます。

時代はLEDへ！現代の和風照明が「吊り下げない」理由

しかし、その「最善」は、LEDの登場によって劇的に変わりました。なぜ現代の和風照明は、わざわざ吊り下げる必要がなくなったのでしょうか。

LED技術の進化がもたらした革命

LED（発光ダイオード）は、蛍光灯とは全く異なる光の性質と構造を持っています。これが、和室照明に革命をもたらしました。

圧倒的な明るさと指向性

LEDの光は、蛍光灯と違って特定の方向に強く光を届ける「指向性」に優れています。そのため、照明器具を天井に直接設置しても、床や畳の上まで十分な明るさをしっかりと届けることができるのです。もう、効率のためにわざわざ照明を「吊り下げる」必要はありません。

デザインの自由度

LEDの光源（LEDチップ）は、驚くほど小さいのが特徴です。この小型化により、照明器具の設計は飛躍的に自由になりました。

超薄型・フラットデザイン: 蛍光灯の管を入れるスペースが不要になり、存在感を主張しないスリムなデザインが可能に。
斬新なフォルム: これまで不可能だった、軽やかでモダンな円形や、意匠を凝らした複雑なデザインも作れるようになりました。

木目調のフレームや和紙の質感を活かしつつ、現代のインテリアに馴染むおしゃれな照明が数多く登場しています。

省エネ・長寿命という大きなメリット

イルミン博士

LED照明の魅力はデザインだけではありません。

省エネ: 一般的に、蛍光灯と比べて消費電力は約半分。電気代の節約に大きく貢献します。
長寿命: 製品寿命は約40,000時間と言われ、1日10時間の使用でも約10年間は交換不要です。面倒な蛍光灯の交換作業から解放されます。

現代のトレンド：高級旅館やホテルの和室がお手本

最近、高級旅館やリノベーションされたホテルの和室を思い浮かべてみてください。天井から低く垂れ下がった照明は、ほとんど見かけなくなったことにお気づきでしょうか。

現代の洗練された和の空間では、

空間を広く見せる「薄型シーリングライト」
空間のアクセントとなる「モダンなペンダントライト」

が主流です。圧迫感のある照明をなくし、スッキリと開放的な空間を演出することが、現代和室のトレンドなのです。

もう迷わない！新しい和風照明を選ぶ5つのチェックポイント

ほのか

LEDが良いのは分かったけど、じゃあ何を選べばいいの？

ここからは、具体的な選び方のポイントを5つに絞って解説します。

ポイント1：「明るさ」は畳数＋αで選ぶ

照明選びで最も重要なのが「明るさ」です。暗すぎると目が疲れ、明るすぎても落ち着きません。

基本は「適用畳数」で選ぶ: LEDシーリングライトには「〜6畳用」「〜8畳用」といった表記があります。まずは設置する部屋の広さに合ったものを選びましょう。
ご年配の方の部屋には「ワンランク上」を: 年齢を重ねると、水晶体が濁るなどの影響で、若い頃と同じ明るさでも暗く感じることがあります（※）。安全のためにも、ご両親や祖父母のお部屋には、実際の畳数よりワンランク上の適用畳数のモデル（例：6畳の部屋なら8畳用）を選ぶことをおすすめします。調光機能で明るさはいくらでも下げられるので、「明るすぎて困る」ということはありません。

（※）参考：パナソニックによると、60代は20代の約2倍、80代では約3倍の明るさが必要とされています。照度の重要性

ポイント2：「デザイン」で部屋の印象を決める

デザインは部屋の雰囲気を左右する重要な要素です。大きく分けて2つのタイプがあります。

天井すっきり「シーリングライト」

らいと

俺は、天井に直接取り付けるタイプが好みだな。

メリット: 圧迫感がなく、部屋が広くスッキリ見える。フラットなデザインが多く、ホコリが溜まりにくく掃除が楽。
おすすめの部屋: リビング続きの和室、客間、寝室など、あらゆる和室にマッチします。

アクセントになる「モダンペンダントライト」

ほのか

私は、やっぱりコードやチェーンで吊り下げるタイプが好きかも。

メリット: 空間のアクセントになり、デザイン性が高い。食卓の上などをピンポイントで照らすのにも向いている。
選び方のコツ: 吊り下げ型とは言っても、昔ながらのタイプではなく、軽やかな印象の丸形や、小型のデザインを選びましょう。天井からシェード下までの高さを調整し、従来の吊り下げ型よりも高めに設置するのがポイントです。

ポイント3：「機能性」で暮らしを快適に

今のLED照明は、ただ明るいだけではありません。暮らしを豊かにする便利な機能が満載です。

調光機能（明るさ調整）: 読書や勉強の時は明るく、食事やリラックスタイムは少し暗めに、と生活シーンに合わせて明るさを変えられます。
調色機能（光の色調整）:
- 昼光色（青白い光）: 脳を覚醒させ、集中力を高める効果が。日中の活動時間に。
- 昼白色（自然な光）: 最も自然な太陽光に近い色。
- 電球色（オレンジの光）: 心を落ち着かせるリラックス効果が。夕食後や就寝前に。この切り替えで、生活にメリハリが生まれます。
タイマー機能: 設定した時刻に自動で消灯する「おやすみタイマー」は、消し忘れ防止に便利です。