「ガタッ!」深夜の地震。突然、家中の電気が消え、あたりは真っ暗に…

か、懐中電灯はどこー?!



スマホの充電もあまりないよー!
近年、地震や大型台風による停電は、私たちの生活にとって決して他人事ではありません。そんな「もしも」の時、パニックにならずに安全を確保するために、今、「防災用LEDシーリングライト」が注目されているのをご存知でしょうか?
この記事では、「いつもの照明」が「もしもの備え」になる画期的なアイテム、防災用シーリングライトの魅力と、主要な製品を徹底比較。さらに、各メーカーの製品を深掘りして解説し、あなたにピッタリな一台を見つけるお手伝いをします。
- 防災用シーリングライトが必要な理由と5つのメリット
- 主要3メーカー(ホタルクス・tsuita・ルミナス・オーデリック)の製品比較
- 各製品の詳しい仕様や機能、停電時の動作の違い
- 「壁スイッチはON?OFF?」など、正しい使い方とよくある疑問
- バッテリー寿命や交換方法など、購入前に知っておくべき注意点
防災用シーリングライトとは?いつもの照明が非常灯に!
防災用シーリングライトとは、その名の通り、防災機能を搭載した天井照明のことです。
- 普段は… 普通のシーリングライトとして、お部屋を快適に照らします。
- 停電時には… 内蔵された充電式バッテリーで自動で点灯します。



えー!それって凄く便利で安心だね!
懐中電灯のように「探す手間」がなく、緊急時の連絡や情報収集のためのスマートフォンの貴重なバッテリーを照明で消費する心配もありません。まさに、日常と防災をシームレスにつなぐ、新しい備えの形です。



家電量販店ではここ数年、防災用LEDシーリングライトが注目を集めており、販売数も伸びています。
なぜ必要?防災用シーリングライト5つのメリット
1. 【安全確保】暗闇の恐怖から家族を守る
停電と同時に天井から部屋全体を自動で照らしてくれるため、突然の暗闇でパニックに陥るのを防ぎます。散乱した家具や割れたガラスなどで足を怪我したり、転倒したりする二次災害のリスクを大幅に軽減。特に、小さなお子様や高齢のご家族がいる家庭では、まず避難経路を確保する「最初の光」として、何よりも大きな安心感をもたらします。
2. 【手間いらず】慌てて探し物をする必要なし!
「停電だ!懐中電灯はどこだっけ?」と、暗闇の中で手探りで棚や引き出しを探す…そんな不安な時間と手間をゼロにしてくれます。何もしなくても視界が確保されるので、気持ちを落ち着けて、防災リュックの確認や家族の安否確認など、次の必要な行動へスムーズに移ることができます。
3. 【自動充電】「いざ」という時の充電切れの心配なし
防災用に用意した懐中電灯の電池が、いざという時に切れていた、という経験はありませんか?防災シーリングライトは、普段、照明として使っている間に常に電気を供給されているため、内蔵バッテリーは自動で満充電の状態をキープします。特別なメンテナンスや充電作業を意識することなく、いつでも「もしも」の時に備えることができます。
4. 【省エネ・長寿命】普段使いも経済的
現在販売されている製品のほとんどは、光源に省エネで長寿命なLEDを採用しています。そのため、古い蛍光灯のシーリングライトから交換すれば、普段の電気代を節約できるというメリットも。防災機能という付加価値がありながら、日々の暮らしにも貢献してくれる経済的なアイテムです。
5. 【デザイン性】インテリアに馴染む
「防災グッズ」というと、どうしても無骨で実用一辺倒なデザインを想像しがちです。しかし、防災シーリングライトはあくまで「照明器具」。各メーカーから、お部屋の雰囲気を壊さないスタイリッシュなデザインや、インテリアに合わせた様々なモデルが販売されています。防災対策をスマートに、おしゃれに生活へ取り込むことができます。
【メーカー別】製品仕様・機能 詳細レビュー
1. HotaluX AID(ホタルクス):長時間点灯と多機能性の王者


「万が一の際、とにかく長い時間あかりを確保したい」「普段の照明の質も絶対に妥協したくない」 という方に最適なのが、ホタルクスのフラッグシップモデルです。
通常時の性能 (例: HLDC08Q013)
- 適用畳数: 〜8畳
- 器具光束: 4,000 lm(ルーメン)
- 調光機能: 15段階(100%〜約10%)
- 調色機能: 15通り(電球色〜昼光色)
- 独自機能:
- おやすみタイマー: 30分のタイマー設定が可能。
- 多段階の調光・調色機能で生活シーンに合わせたあかりを演出。
停電時の動作・性能
- 検知方法: 付属の「停電検知送信機」を室内のコンセントに接続。停電を検知するとシーリング本体に無線信号を送り、自動点灯します。
- 点灯時間と明るさ:
- 明るさ一段: 150 lm で 最大20時間点灯
- 明るさ二段: 300 lm で 約10時間点灯
- 明るさ三段: 500 lm で 約6時間点灯
- 操作: 停電時もリモコンで明るさ調整やON/OFF操作が可能。



家電量販店ではこのモデルが注目されています。150ルーメンで20時間点灯してくれるのは、かなり安心感がありますね。
バッテリーと交換方法
- バッテリー: リチウムイオン蓄電池
- 交換方法: 利用者自身での交換は不可。バッテリーの不具合や寿命の際は、メーカーの修理受付センターへ問い合わせる方式です。照明器具本体(約10年)に近い長寿命を目指した設計思想です。
2. tsuita(ついた)シーリング:長く使えるサステナブルな防災照明


「自分でメンテナンスして長く使いたい」 というニーズに完璧に応えるのが「tsuitaシーリング」です。
通常時の性能
- 適用畳数: 〜8畳
- 器具光束: 4000 lm(ルーメン)
- 調光機能: 10段階
- 調色機能: 11段階(電球色〜昼白色)
- 独自機能:
- おやすみタイマー: 30分/60分のタイマー設定。
- 常夜灯: あり。
- 設置: 工具不要で、既存のシーリングと約10分で交換可能。
停電時の動作・性能
- 検知方法: 照明器具本体に停電検知機能を内蔵。
- 点灯時間と明るさ:
- 強: 400 lm で 約4時間
- 中: 200 lm で 約8時間
- 弱: 50 lm で 約30時間
- 操作: 停電時は壁のスイッチのON/OFF操作で、明るさを3段階に切り替え可能。不要な時に消せるため、バッテリーを効率的に使えます。
バッテリーと交換方法
- バッテリー: リチウムイオン電池
- 交換方法: メーカーである日本防災スキーム株式会社が正規の交換用バッテリーを販売しており、推奨交換時期は5年と明記されています。ユーザー自身で交換可能な設計で、長く使い続けたい方にとって大きなメリットです。
3. Luminous(ルミナス):コスパで選ぶ防災の第一歩


「まずはコストを抑えて防災対策を始めたい」 という場合に最適なのが、ドウシシャの「Luminous」シリーズです。
通常時の性能 (例: TKE-Y08DXD)
- 適用畳数: 〜8畳
- 器具光束: 3800 lm(ルーメン)
- 調光機能: 11段階
- 調色機能: なし(昼光色のみ)
- 独自機能:
- おやすみタイマー: 30分/60分
- 壁スイッチメモリー機能: 壁スイッチでOFFにしても前回の明るさを記憶。
- その他: 手元灯(ライト)付きリモコンが付属し、非常時に懐中電灯としても使えます。
停電時の動作・性能
- 検知方法: 本体内蔵センサーで停電を検知し、自動点灯。
- 点灯時間と明るさ:
- 最大約280lmの明るさで点灯し、徐々に暗くなりながら約4時間点灯します。
- 電源: 市販の単3形アルカリ乾電池4本(別売)を使用します。
バッテリーと交換方法
- バッテリー: 内蔵充電池ではなく、アルカリ乾電池を使用します。
- 交換方法: 利用者がいつでも自分で電池を交換できます。本体には電池残量をお知らせするLED(緑/赤)が付いており、交換時期が分かります。予備の乾電池をストックしておくことで、4時間以上の停電にも対応できるのが強みです。
【Q&A】これってどうなの?防災用シーリングライトのよくある疑問
シーリングライト以外にも!多様な防災照明の種類
部屋全体を照らすシーリングライトの他に、特定の場所を照らしたり、持ち運んだりできる様々な防災照明があります。



これらを組み合わせることで、より万全な備えが可能です。
防災ライト(懐中電灯・ランタン)
防災の基本アイテム。持ち運んでピンポイントで照らせる懐中電灯や、周囲を優しく照らすランタンタイプがあります。すぐに取り出せる場所に保管し、定期的な電池のチェックが重要です。


防災電球(充電式電球)
普段使っている電球と交換するだけで、停電時に自動点灯する便利なアイテム。廊下やトイレ、玄関など、特定の場所のあかりを手軽に確保したい場合に最適です。


コードレスデスクライト
普段はデスクでの作業灯やベッドサイドの読書灯として使い、停電時にはそのまま持ち運べるのが魅力。USB充電式のものが多く、モバイルバッテリーからも給電できるモデルもあります。


停電対応 足元灯(ナイトライト)
コンセントに直接挿して使う常夜灯。停電を検知すると自動で点灯し、避難経路の安全を確保します。本体を取り外して懐中電灯として使えるタイプもあり、階段の近くや廊下に設置すると非常に効果的です。


まとめ:いつもの生活に「光の安心」をプラスしよう
防災用シーリングライトは、普段の快適な暮らしと、万が一の時の安全を両立させてくれる、非常に優れた防災アイテムです。
機能と点灯時間、メンテナンス性、デザイン、そしてコスト。この記事を参考に、これらの点を総合的に比較して、あなたのライフスタイルや住まいに最適な「安心の光」を見つけ、災害に強い住まいづくりの第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。